1、「室内の熱中症予防」に心がけましょう!
熱中症の約7割が「家の中」で発生していることがわかりました!「家の中だし、このぐらいの暑さなら大丈夫」という油断が熱中症事故発生につながっています。
2、熱中症を防ぐための「エアコンの上手な使い方」!
・室内の気温を人がいる場所で測り、28度を超えないようにする。
・設定温度が低すぎると外気との温度差で体に負担がかかるので
温度差が大きくならないように注意する。
・冷気が直接人に当たらないようにする。
・部屋の下層にたまりやすい冷気を扇風機などで循環させる。
・窓から入る直射日光をカーテンやすだれ等でさえぎる。
3、「暑さ指数(WBGT)」とはなんですか?
熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標。人体と外気との熱のやり取りに着目した指標で、①湿度、②日射・輻射などの周辺の熱環境、③気温の3つを取り入れた指標です。暑さ指数(WBGT)が28を超えると熱中症にかかる人が急に増えてきます。
※温度が同じでも湿度により暑さ指数(WBGT)が変化し危険度が変わります。
(例)温度31度でも、湿度が40%:WBGT値25(警戒)。
湿度が65%:WBGT値29(厳重警)
湿度が80%:WBGT値31(危険)
4、熱中症警告温湿度計とは?
温度と湿度を表示する温湿度計です。暑さ指数(WBGT)を判断するための簡易的な測定器具になります。温度の針と湿度の針が交差する位置の文字板の色で現在の熱中症の危険度を読み取り、熱中症予防のための室内管理の判断に役立てます。
※(参考)下記の商品は熱中症とインフルエンザの危険度も示します。
販売価格は1,290円(税別)。各メーカーにより様々なタイプがあります。
(構成・文)平沢クリニック 平沢龍登