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逆流性食道炎

逆流性食道炎とは?

近年増加傾向にある食道の病気で、代表的な症状は食後2~3時間で起こる「むねやけ」です。みぞおちの辺りから胸の下のほうへかけて、焼けつく、あるいは、熱くなるような不快感で、食道へ胃酸が逆流することによって起こる食道粘膜の炎症の症状です。そのほかにも、げっぷ、胸の痛み、胃もたれ、のどの違和感・つかえ感、咳などを起こすことがあります。したがって、心臓病や呼吸器の病気との鑑別が必要になります。

どんな人に起こりやすい?

  1. 脂肪の多い食事を取る方:胃が刺激されやすく、胃酸の分泌も活発になります。
  2. 背中が曲がっている方、肥満の方、妊娠している方:おなかが圧迫され胃も押されるので、胃酸が逆流しやすくなります。また、食道裂孔から胃が押し出されて、食道裂孔ヘルニアになることもあります。
  3. 高齢の方:下部食道の括約筋の機能低下や食道から胃に食物を送り込む機能が衰え、胃酸が逆流しやすくなります。

どんな検査でわかるの?

自覚症状で、「Fスケール問診表」といわれるものを使用して、合計点数が8点以上なら胃食道逆流症の可能性があります。しかし、食道癌や胃癌が隠れていることもあるため、できれば内視鏡で食道の形や粘膜変化も含めて検査をします。

治療は?

食生活を含むライフスタイルの改善と内科的な薬物療法が中心となります。
脂肪分の多いもの、刺激物、飲酒、就寝3時間以内の食事は控えましょう。肥満の改善、睡眠の姿勢(上半身を少し高くする)の工夫も大切です。
薬は、プロトンポンプ阻害薬やH2受容体拮抗薬などの胃酸分泌を抑えるものが使用されます。
このように、「むねやけ」が1ヵ月以上も続くときには、逆流性食道炎の可能性があります。しかし、他の食道や胃の病気でも同様の症状を起こすことがあります。決して自分で判断せず、一度は医師の診察を受けましょう。

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